サイコロきっぷは、最近発売されると話題になり、X(Twitter)でトレンド入りすることも。
目的地は運任せとはいえ、かなりお得なので人気の切符です。
「途中下車」という言葉もページに記載されていて、「途中下車ってできないの?」「再入場できないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論として、サイコロきっぷでは、目的地によって認められた駅以外では途中下車できません。
「決められた駅でしか降りられないの!?」というわけではないので、文字通りの「途中下車」と、ルール上の途中下車が少しややこしいところです。
サイコロきっぷは、目的地の駅、もしくは認められた途中下車駅以外で改札に通してしまうと、切符が無効になってしまいます。
自動改札機に入れると切符は回収されてしまうので、そうなると当然再入場もできません。
そこからはまた乗車券を購入する必要があるのでご注意ください。
この記事では、サイコロきっぷのこと、途中下車や途中乗車についてまとめていますので、よかったらチェックしてみてくださいね。
サイコロきっぷとは
サイコロきっぷの概要
サイコロきっぷは、JR西日本が期間限定で発売していた切符です。
目的地がいくつか設定されていて、サイコロを振って出た目に応じて、目的地が決まるというユニークな鉄道切符です。
この切符は、通常の切符と異なり、旅の目的地を運に任せることになります。
サイコロきっぷの最大の魅力は、そのギャンブル性にあります。
候補地がある程度絞られているとはいえ、運任せというのはギャンブルですよね笑
通常の旅行計画では、目的地、滞在時間、観光地などが事前に決まっていることが多いですが、サイコロきっぷを利用する旅行では、これらがすべてサイコロの出目に委ねられます。
もう1点の大きな魅力は、価格です。
目的地までの往復運賃と、新幹線や特急も利用可能ということで、距離が離れた目的地があたれば、かなりお得に旅行することができます。
旅行に行きたいけど、特に候補はないという方にもおすすめの切符です。
行きたいと思っていた場所が目的地に多く設定されていたら、どれが当たってもお得に旅行できるので参加しない手はないですね。
サイコロきっぷの歴史
サイコロきっぷは、Z世代・若年層をターゲットとして発売されたようです。
このアイデアは、旅行者に新しい形の旅行を体験してもらうのによさそうですね。
お手頃価格で旅行の楽しさを知ってもらうことで、今後も鉄道旅行のファンになってもらえるのであれば、広告費としても元は取れそうです。
サイコロきっぷは期間限定商品ですが、第4弾、第5弾といった新しいバージョンが登場しています。
これらの新しいバージョンでは、目的地が変更されたり、別会社であるJR四国の駅が目的地となったこともあるなど、様々な試みも実施されています。
サイコロきっぷは途中下車できる?途中乗車との違い
途中下車の基本ルール
JRの切符では、片道の営業キロが100kmを超える普通乗車券であれば、途中下車できます。
ただ、一部のお得な切符は対象外となっています。
サイコロきっぷを利用する際も、途中下車については注意が必要です。
途中下車は、旅行者が目的地に到達する前に、別の駅で一時的に改札を出ることを指します。
サイコロきっぷでの途中下車のルールは以下の通りです:
- 目的地によって、途中下車可能な駅がある
- 途中下車可能な駅として設定されていない駅では、途中下車するとサイコロきっぷは無効となり、それ以降は別途乗車券が必要となる(前途無効)
例として、第5弾では、目的地が呉駅の場合、広島駅で途中下車可能と認められていました。
それ以外の目的地には、途中下車可能な駅の設定がないので、途中の駅で改札を出てしまうと、切符は回収され再入場はできないということになります。
途中乗車との違い
途中下車と似た名前の途中乗車ですが、これらは異なる概念です。
途中下車は既に列車に乗車している状態から、目的地の手前で一時的に改札の外に出ることです。
それに対して途中乗車は、乗車券の発駅から目的地までの間の、途中駅から列車に乗ることを指します。
途中下車は、認められた駅以外では前途無効となり、切符はその時点で利用できなくなりますが、途中乗車は特に問題ありません。
例えば、兵庫県在住の方が大阪発のサイコロきっぷを購入し呉が目的地になった場合、大阪発ではありますが、呉駅までの経路上であれば、最寄り駅から乗車することも可能です。
帰り道の途中下車
上で例に挙げたようなパターンですと、復路で途中下車をする方が便利なパターンもあります。
復路の目的地が大阪になっているものの、自宅は神戸近辺で、特に大阪に寄る用事もないような場合は、大阪まで行ってしまうと、大阪から自宅までの乗車券が別途必要になるので、そのような場合は途中下車した方が得なパターンもあります。
サイコロきっぷの注意点
指定列車に乗り遅れた場合の対処法
サイコロきっぷを利用する際に限ったことではありませんが、指定した新幹線や特急列車への乗り遅れが発生する可能性があります。
普通に新幹線の切符を購入した場合などは、指定した列車に乗り遅れた場合、後続の自由席であれば乗車できることが多いです。
旅行商品や格安チケットなどの場合、指定した新幹線に乗り遅れた場合、後続の新幹線は自由席であっても乗車不可というものがありますが、サイコロきっぷもこのタイプです。
ただ、救済措置ともとれる但し書きもあるので、乗り遅れてしまった場合は、ダメ元で駅員さんに確認してみるのがよいでしょう。
改札での取り扱い
サイコロきっぷを利用する際は、普通の切符と同様、自動改札機でも対応できます。
再入場の方法
サイコロきっぷで途中下車すると、上でも記載した通り、認められた途中下車駅以外だと前途無効となり再入場もできません。
途中下車が認められた駅では、有人改札を利用してスタンプを押してもらい途中下車できるようです。
通常の切符であれば途中下車で自動改札機を通せるようですが、サイコロきっぷでは自動改札機を通せるかという情報があまりなく、心配であれば有人改札を通るのが確実そうです。
そのように改札を出れば、また同じサイコロきっぷを利用して再入場できます。
サイコロきっぷの予約と購入
サイコロきっぷの倍率
サイコロきっぷは人気の高い切符です。
最新の第5弾では、4万組限定の抽選制でした。
ツイッターを見ても、落選されたというツイートが散見されるので1倍は超えて、そこそこの倍率になっていたのではないかと推測できます。
以前は申し込み期間が短縮されるほどの人気となったこともあったので、今後はこのように抽選制が継続される可能性があります。
サイコロきっぷの予約と購入
サイコロきっぷは、抽選制となったので、まずは抽選申し込みをする必要があります。
WESTER会員でない方は会員登録してから、期間中に抽選申し込みしましょう。
その後は、当選した場合はサイコロを振ることができるので、まずは抽選申し込みして当選する必要があります。
なので、サイコロきっぷに興味があれば、まずはWESTER会員登録し、期間内に抽選申し込みしておきましょう。
サイコロきっぷの”はずれ”について
サイコロきっぷの”はずれ”には2つの意味があります。
1つ目は、サイコロの出目で選ばれた目的地が、希望に沿わなかった場合です。
距離が短かったり、自分にとってそこまで魅力的でなかったり、すでに行ったことがあるなど、他の目的地目当てだった場合に「はずれ」だと感じることがあります。
これはある種のギャンブルなので、残念ですがあきらめるしかないですね…
目的地近辺で、どこかしら楽しそうなところやおいしそうなお店を探して楽しみましょう。
もう1つは、抽選制となったことで「落選」してしまう場合です。
1つ目の「はずれ」は旅行自体はできますが、落選してしまうとサイコロきっぷの大きな魅力である「お得な旅行」はできなくなります。
サイコロきっぷの活用例と旅行プラン
日帰りと宿泊の選択
サイコロきっぷは、連続する2日間で利用できるので、日帰り旅行か1泊2日旅行か選べます。
それぞれメリットがあります。
日帰り旅行のメリット:
- 効率的にまわれば短時間で観光地を巡ることも可能。
- 宿泊費用が不要で、コストを抑えられる。
1泊2日旅行のメリット:
- ゆっくりと各地を巡り、日帰りより深い体験が可能。
- 旅行先の夜・早朝の雰囲気も楽しめる。
サイコロきっぷに往復の交通費が含まれているので、日帰りであれば、プラス料金としては現地の食費程度になります。
サイコロきっぷがかなり割安なので、予算を抑えることができます。
とはいえ、個人的にはせっかく割安で遠出できるのであれば、宿泊費を払ってものんびりするのが良いかなとは思います。
知らない街の夜や早朝の雰囲気を楽しめるのは、旅行ならではの楽しみなので、おすすめです。
次回のサイコロきっぷ
現時点で、次回のサイコロきっぷの予定はありません。
恐らくまた抽選制になるとは思いますので、抽選申し込み期間に忘れずに申し込みましょう。
目的地も、新しい場所が追加されるかもしれないので、楽しみですね!
サイコロきっぷで途中下車するとどうなる?再入場はできる?途中乗車も調査!まとめ
サイコロきっぷは、目的地に応じて認められた駅でのみ途中下車できます。
それ以外の駅で改札を出てしまう(途中下車)と、サイコロきっぷは無効になってしまうのでご注意ください。
自動改札に入れてしまうと回収されてしまうので、もちろん再入場もできなくなります。
途中乗車は、出発地と違う駅からでも、経路上であれば問題なく乗車できます。
最寄り駅が発駅と目的地の経路上にない場合は、最寄り駅から経路上までの乗車券が必要になります。
恐らく次回も抽選になるかと思いますが、次回のサイコロきっぷを楽しみに待ちましょう!